倉敷本染手織研究所
石上梨影子
ISHIGAMI Rieko
倉敷本染手織研究所について
1953年に倉敷民藝館付属工藝研究所として、外村吉之介氏が設立。現在は所長を石上信房氏、主任を梨影子氏が務める。
作家の養成や趣味のためではなく、「暮らしの中で働く、健康でいばらない美しさを備えた布」を織る工人を育成してきた。研究生は毎年10人未満と少人数で、倉敷美観地区の古民家で生活を共にしながら、1年かけて民藝の考え方や手織り、手紡ぎ、本染の技術を身に付ける。講義では、民藝運動の父・柳宗悦の著書『工芸文化』を教科書としている。母が我が子や家族、友人のために作るものこそが暮らしの中で働く美しい民藝品であるという考えのもと、開校以来、入学は女性に限られている。
おかやま住宅工房
中川 大
NAKAGAWA Futoshi
株式会社 おかやま住宅工房 専務取締役
二級建築士・宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー、関西学院大学卒業、趣味は茶道(裏千家)・スキューバーダイビング・ギター演奏・読書。
おかやま住宅工房について
岡山の気候風土や街並みに溶け込んだ家づくりを信条としている「おかやま住宅工房」(岡山市・舞原繁栄社長)。瀬戸内海沿岸という多湿な地域にあって、木を焼いて炭化させた腐食に強い本焼き板(ほんやきいた)と調湿性能があるとされる漆喰(しっくい)を外壁等に多用した住まいは、同社の信条を体現するとともに黒と白の美しいコントラストを生み出している。そして同社ロゴマークのモチーフとなった大胆に流れる屋根からは軒が深く張り出し、またどんな年代でも負担を感じにくい平屋の家を得意としており、無垢材がふんだんに使われたぬくもりある空間と相まって〝暮らしやすさ〟の実感できる家づくりを行っている。